フィジカルエクスプレッションとは

受講生:

フィジカルエクスプレッションってどういう意味ですか?

理事長:

「フィジカルエクスプレッション」とは、体の表情という意味です 。一般的に表情と言いますとお顔のことですが、 私たちはからだにも表情があると考えています。

受講生:

からだの表情ですか・・・?」

理事長:

顔の表情というものは意識的に作ることができます。 私たちは苦しいときや悲しいときだって、笑顔でいようとしますよね。 

笑いをこらえて、真顔を装うときもあります。 声だって自分の意識で変えることができます。 

意識的に表現している声や表情、姿勢にも意味があり、とても大切なことではありますが、無意識に表れている体の表情(あり方)の方がより大切だと考えています。 

私たちの姿勢や呼吸も無意識のあり方そのものです。 

目には見えない表情、声にならない声を大切にしたい、そう考えています。

受講生:

フィジカルエクスプレッションって
無意識の表現であり、表情なんですね!

理事長:

そうですね。

私たちは、目には見えない想いを診る声にならない声を汲む無意識の表情に寄り添う そんな協会でありたいと考えています。 

無意識の表情 姿勢と呼吸って何? 

受講生:

無意識の表情としての姿勢と呼吸について教えてください。

理事長:

私たちは環境の中で、常にちょうどよい状態を選んでいます。無意識にです。 

その状態が姿勢や呼吸に表れています。 

これは一つの考え方ですが、 現在の姿勢は、その良し悪しではなく、「よりよく酸素を取り入れて、エネルギーに変えることができる状態」を表現していると言えます。 

つまり、呼吸と姿勢は、どちらも、生きるための最善な状態を表現しているということです。 

お腹が痛いときのことを思い浮かべてみてください。

背中を丸くして休んでいることが多いと思います。

このとき、背中を丸めた姿勢の方が呼吸が楽だと私たちは知っています。 

その時の状態や環境に合わせて、ちょうどよい状態を選んでいるということですね。 

受講生:

確かに、おなかが痛いとき、その姿勢になると楽です。 

理事長:

そうですよね。 

理事長:

自然に、その状況に合わせて、からだや呼吸が楽な姿勢をとっていますよね。 

でも、「猫背は悪い姿勢だから背すじを伸ばしなさい」と、教わりませんでしたか? 

受講生:

そういえば、昔から「猫背は良くない」と言われてきました。 

理事長:

なぜその姿勢をとっているのか」を考える必要があります。 

そうならなければならない理由。 そうしたほうが良い理由。 

そしてそれが、原因なのか結果なのか 人を見た目で判断してはいけないとも教わりましたよね?(笑) 

私たちの姿勢は、理由があって今の姿勢をしているということ。 

その姿勢をとることで、体を守っていたり、バランスをとっていたりします。 

受講生:

うーん、今まで理由に寄り添っていなかったかもしれないです。 

理事長:

猫背が悪いわけではないです。

まずは猫背になれる機能を褒めてあげたいと思っています。 

懸命に生きようとする、無意識な生命をまずは受け入れたいですね。 

もちろん、私たちは重力に抗して生きているので、その環境に合わせて生きているという見方も大事です。 

でも、重力以外にもこうなる理由があるということを忘れてはいけないと思います。 

物質と生命 

生命と非生命 

外界と内界 

外呼吸と内呼吸 

螺旋と呼吸

これは

物理と生理

今の呼吸と姿勢の在り方だけを全てとする見方には限界がありますね。 

私たちは人を知るうえで、人の理を知り、それ以上に生かされている環境を知る必要があります。 

受講生:

優しい感じの考え方で何だかいいですね。 

姿勢、呼吸エバンジェリストについて 

理事長:

私たちは生きていますが、周りの環境に生かされている生命です。 

今ある環境や心のおもむきで、からだの表情は変化します。 

生命は命の時を刻むわけですので、同じ状態は存在しません。 

一定であるようにも思えますが、新しい環境に慣れながら、 一定の範囲を保とうとしています。 

植物が季節に合わせて葉の向きを変えるように、 私たちも日々環境に合わせて、姿勢や呼吸を変えているということです。 

受講生:

毎日、全く一緒ではないんですね。 

理事長:

はい。 人は生身なので、毎日、同じ姿勢や呼吸を繰り返しているわけではありません。 

そして、人によって違いがあります。許容される範囲があります。 

その違いは生命として当然のことであり、違うということに意味があり、大切なことだと思っています。 

エバンジェリストとは、このような生命の秩序を知り、当たり前に正しいと思っていた 「良い姿勢」と「良い呼吸」の概念を一旦片側に置き、反対側の秩序知り、そして広く深く 探求し、求める人に、それを伝えていくのが、伝道師であるエバンジェリストです。 

姿勢や呼吸を通して生命は不思議でいっぱい、楽しくてわくわく、そしてとても尊いということを講話や体験を通じ、世の中に広めていくエバンジェリストを養成しています。 

受講生:

それがエバンジェリストなんですね。 

理事長:

呼吸エバンジェリスト®は呼吸から、姿勢エバンジェリスト®は姿勢から、このような話を伝えることで、みんなが生命について考えるきっかけを提供し、 まずは意識ある自分と無意識の自分との対話、そして、家族、組織、社会へと広げていきたいと思います 。

そして、 その考え方の根本には「螺旋」があります。

宇宙も地球も、植物も人間も、自然現象もすべて螺旋を描いています

私たちはからだのプロとして、この螺旋を知り、人も持つ呼吸といかに調和をしているかを知る必要があります。

このことは螺旋エバンジェリストが得意とするところです 

受講生:

話はどんどん広がりそうですね。 

理事長:

はい。続きます。 

ロゴに込めた思い